友情
今から22年前の1998年11月29日(日)、バンブー公園のスタジアム(野球・サッカー用)の2階。
危険なので2階のフェンスを越えてはいけないが、小学校6年生の生徒(ノーベル学習館 塾生)は小5の後輩を引き連れてそのフェンスを越えた。本来ならば2階の高さから垂直に落ちてしまうところだが、彼は人がなんとか歩ける程のコンクリート部分が突き出していることを知っていた。
そこで、2人は何をしたか!?
後輩にトイレットペーパーの端を手に持たせ、自分は棒の間にトイレットペーパーを入れてクルクルと回転させながら少し急ぎ足でバックしていったのである。しばらくして、事故が起こった。気が付くともう後ろが無かったのだ。彼の身体は宙に浮き、5・6メートルの高さから真っ逆さまに落下した。
肩の骨は折れ、頭蓋骨陥没、耳から血を流し、口から泡を吹き、意識はない。駐車場にたまたま居合わせた、消防士の方が気道を確保し救急車が到着。竹原の搬送先では処置は難しいということで、広の労災病院に運び込まれる。意識のないまま呼吸を確保するもCT撮影の結果、脳の中心部から出血があり、肩と頭蓋骨の骨折部分の処置はできても脳内の出血は処置できないとのこと。出血が止まらなければ命は・・・・。出血が止まれば一命はとりとめるが、麻痺が残るとのこと。
この知らせを聞いた小6の同じサッカー部の友人5名が集まった。何かできることはないか!?
そして、5名は彼の命を救うためお百度参りをすることに決めた。小5の後輩も2名加わった。神社の階段は113段、学校帰りに神社に集合して登り始めると辺りは暗くなり、やがて真っ暗に。温度は10℃を下回る。1日目50往復、2日50往復、這うようにして全員が100往復(22600段)をやり遂げた。しかも、寒い中、石の階段を登る彼らの足は裸足だった。
6年生の教室は3階、歩いて上がることが出来ず教室まで這って上がったらしい。
意識不明の彼は2日後、目を覚ました。奇跡的に脳の中心部の出血は止まった。助かったのだ!
彼の第一声はこうだった。「落っこちちゃった」。両親は号泣した。
そして、1999年3月21日の卒業式の日。彼の姿はそこにあった。
父親は壇上から、彼らの友情とクラスメート全員からの折り鶴、サッカーボールと色紙に書かれた熱い思いに涙を流しながら感謝の気持ちを伝えた。
今、彼は後遺症の顔面麻痺も完治して、薬剤師として人の命を救う一助となる仕事に身を置いている。もちろん、彼らの友情は今も続いている。
人を想う優しい気持ちは大人も子供もみんな持っている。それを行動に移すことは自分を一歩前に押しだす原動力(時に勇気)がいる。大人はそのお手本となれるような生き方をしたい。また、その大切さを子供たちに伝えたい。彼らはそのお手本だと思う。
今、悩んでいる友達、困っている友達がいたら、あなたが一緒にいてあげるだけでいい。聞いてあげるだけでいい。きっとそれは大きな支えとなる。人はひとりでは生きられない、みんな繋がっているから。
1998年11月29日、失いかけた命を救ったのは友を想う気持ちを行動に移した友達の存在です。
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